吉備の中山に佇む神の山。
その東側に建つ「一宮の離れ家」。
二十数年前に新築された二棟（母屋、離れ）
のうちの離れの再生工事である。
「外観は変えない」という強い意思のもと、
祖母の代から孫の代へ、
住人の変化に合わせ、時代の変化に合わせ、
新たなる命とともに生きつづける。
建設地： 岡山県岡山市
延床面積： 79.52㎡
建築面積： 82.25㎡
竣工： 2014年8月
撮影： 後藤 健治
築後２５年、建売住宅のリノベーション。
両親の別敷地での新築を機に、子供の頃すごしたこの家で、
新たなスタートの場所として暮らしたい。
若い新婚夫婦のご主人のこんな思いからこの計画は始まった。
スクラップ&ビルドという時代が終わった今、
仕事柄園芸に携わるご主人の「自然素材への思い」と「物を大事にする心」が、
私たちにこんな素敵な空間を創らせてくれた。
『身の丈にあった、普段着の似合う、心地よい家』
私たち事務所のテーマのように…。
建設地： 岡山県岡山市
施工面積：97.70㎡
竣工： 2009年3月
撮影： 後藤 健治