瀬戸内海沿岸の港町、笠岡。
当時の賑わいを偲ばせる、今は懐かしき駅前商店街にこの家は建っている。
そんな町並みにとけ込むようセレクトされた焼板張りの路地を入り
３．１１を教訓にした階段を上った先にある玄関扉を開けると
ここいらのウナギの寝床のような建物には信じられない、光に満ちた空間が広がっている。
１階は心温まるファミリールームと水廻り。
２階のプライベートルームの手前に配されたワークスペースとは
リビング階段で繋がっている。
小さくとも、家の中にいながらにして家族みんなの気配が感じられる安心感。
今日も家族の楽しい会話が笑顔と共にこだまする。

建設地： 岡山県笠岡市
延床面積：89.02㎡
建築面積：54.10㎡
竣工： 2012年2月

取得制度：長期優良住宅

撮影： 後藤 健治

小高い丘の上、段差のある住宅地の東の端に、
この家は建っている。
心地よい朝日の差す食卓、ここからの眺めは何よりも代えがたいご馳走。
街並みに対し開きつつも、プライバシーは守りたい。
そんな矛盾の解決策として生まれたコートはアウターリビング。
いつも自然を感じながら暮らしていきたい。
アサガオ、ゴーヤ…　そう、緑のカーテンが似合いそう。

建設地： 岡山県倉敷市
延床面積： 118.42㎡
建築面積： 72.87㎡
竣工： 2010年3月

特記設備：蓄熱暖房器

撮影： 後藤 健治