FOMESの日々

求めよ、さらば与へられん 2

絵が好きで、時折ギャラリー、美術館等へ観に行くものの専門的な知識はありません。

「家」がとにかく大好きで、住宅専門の(ありがたい事に住宅しか依頼が無い・・・)建築家という職業柄か、絵といっても美術館でないと似合わないような古典的な絵にあまり興味が無く、普通の家に飾ってシックリくる、そんな絵が好きです。

我家のリビングにも幾つかの絵を飾っていますが、もっぱら僕の子供たちの小さな頃の作品(これがなかなか良~んです!)。
ただ一箇所「大きな絵を飾っていたい」壁があるのです。
そこには20年前に購入した、ウォーホルのフラワーというシルクスクリーンが鎮座していたのですが、年齢に伴う好みの変化か、数年前より「替えたいな~」と思っていたのです。

好きな作家さんの一人「舟越 桂」さん。
本業は彫刻家?数年前よりその舟越さんの版画が気になっていたのです。
出会いは5、6年前かな?その頃から毎年正月の家族旅行に訪れていた、高知のホテル「セブンデイズホテル」(とてもセンスの良いオーナーのビジネスホテル)。
そのホールの壁面に、2点飾られていたのです。
それを見て以来なぜだかその版画が妙~に気になりはじめ、作家さんの事を調べたり、版画集を購入しデスクの傍らに置いては時折眺めたり、近くのギャラリーでの個展の折は繰出したものです・・・勿論「お目当て」との出会いを求めて・・・

その「お目当て」というのは93年の作品で、今から17年前と古いもので、作品枚数も50枚と少なく、おまけにシリーズの中では1,2番を争う人気作品らしい・・・

あまりにもの厳しい条件ゆえ、諦めかけていた頃・・・求めれば、出会いってあるものですね!
それも正直なところ、あまり信用していなかったインターネットの情報!!(う~ん、インターネット恐るべし・・・)
作品の持ち主は長野県は松本のギャラリー、電話にてコンディションの良さを確認すると、数日後600km離れた松本へ向けて、車を走らせたのは言うまでもありません。


「音の中へ、私の中へ」1993年

絵が好きです。中でも「音」の聞こえてきそうな絵が・・・